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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅷ.電気診断(2)頸髄症」の部
著者: 玉置哲也1 里見和彦2
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2慶應義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.342 - P.343
文献購入ページに移動まず,診断については,従来行われている最も基本的な針筋電図検査による解離性運動麻痺(Keegan型頸椎症)の検討が岡山大学の小西らにより報告された.その結果,顕著な筋萎縮を示している筋のみならず,その近接する髄節高位あるいは反対側の筋からも高率に異常筋電放電が観察されることが示されていた.ここで大切なことは,いわゆる針筋電図の注意深い観察により,かなり正確に障害の高位ならびに広がりを診断できるということである.この発表を除いて他の演題はすべて伝導路の観察,すなわち,末梢神経・脊髄・延髄・大脳皮質に至るインパルス伝導を観察することにより,障害の高位診断,予後判定などを行おうとする研究であった.
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