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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

メトリザマイドCTの定量解析—頸椎症性脊髄症における重症度と脊髄変形

著者: 八木和徳1 本間隆夫1 内山政二1 松本峰雄1 天海憲一1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.347 - P.353

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 抄録:Metrizamide-CT画像の定量解析の問題点に対処しうる独自の方法を用いて,連続的な脊髄・硬膜管の変形と頸椎症性脊髄症の重症度との関連性,症状の左右差,予後の予測,病型や個々の神経学的所見の判別が可能かについて検討した.
 画像上の変形と重症度,症状の左右差とは高い相関がみられた.なお頭尾側方向での変形の範囲よりも横断面での変形の程度が重要であり,とりわけ脊髄扁平率の減少の程度に意味があった.一方,予後の予測,病型や個々の神経学的所見の判別はできなかった.頸椎症性脊髄症の症状発現には脊髄の変形が必須であり,脊髄の扁平化が進むにつれて種々の症状が加わり重症度が増すと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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