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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
メトリザマイドCTの定量解析—頸椎症性脊髄症における重症度と脊髄変形
著者: 八木和徳1 本間隆夫1 内山政二1 松本峰雄1 天海憲一1
所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.347 - P.353
文献購入ページに移動画像上の変形と重症度,症状の左右差とは高い相関がみられた.なお頭尾側方向での変形の範囲よりも横断面での変形の程度が重要であり,とりわけ脊髄扁平率の減少の程度に意味があった.一方,予後の予測,病型や個々の神経学的所見の判別はできなかった.頸椎症性脊髄症の症状発現には脊髄の変形が必須であり,脊髄の扁平化が進むにつれて種々の症状が加わり重症度が増すと考えられた.
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