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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
腰椎部疾患におけるCT像上の各種計測値の意義
著者: 城戸研二1 河合伸也1 小田裕胤1 斉鹿稔1 海永泰男1 高野信一1 秋穂靖1
所属機関: 1山口大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.363 - P.368
文献購入ページに移動対象は腰部脊柱管狭窄症(degenerative type)の15例,変形性脊椎症の45例,対照群の33例である.これらのCT像について,軟性脊柱管,骨性脊柱管,硬膜管それぞれの前後径,横径,横断面積を計測した.その結果,前後径は,脊柱管形態を反映せず,狭窄の程度の指標とはなりにくいこと,脊柱管横断面積は,狭窄の状態をある程度示すが,同一面積であっても硬膜管圧迫の態度が脊柱管形態によって異なること,圧迫される側の情報として硬膜管横断面積が重要であり,さらに圧迫の程度を知ることで,狭窄部での病態を解明するのに役立つと考えられた.この値を指標にすると,腰部脊柱管狭窄症の最狭窄部位は椎体上縁部である.
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