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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

腰椎におけるCT像—特にMultiplanar Reformatted CTを中心に

著者: 上田孝文1 小島伸三郎1 荒木信人1 宮内寿彦1

所属機関: 1住友病院整形外科

ページ範囲:P.369 - P.378

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 抄録:当科では1982年7月以降,種々の脊椎・脊髄疾患に対し,通常のtransverse axial CTにcoronal・sagittal及びoblique imageを加えた,いわゆるmultiplanar reformatted CTをその診断に応用している.今回は腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症を主とした腰部疾患55例をとり上げ,その有用性と問題点につき検討した.Reformatted CTを併用することにより,病変の三次元的な拡がりが視覚的にとらえやすくなり,特に腰椎部においては従来のミエログラフィーやtransverse axial CTではとらえにくかったroot tunnel内の病変についても,神経根の走行に沿って斜位方向にplaneを設定したoblique imageが有用であった.Reformationを行う際に最も重要なことは,脊柱の彎曲を考慮した上で,各症例に合せてできるだけ正確にplaneの設定を行うことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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