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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

脊椎疾患におけるCT-discographyの経験—主に腰椎椎間板ヘルニアを中心に

著者: 阿久根隆1 森本典夫1 富村吉十郎1 森園良幸1 吉国長利1 脇丸一孝1 鮫島貴1 酒匂崇1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.379 - P.382

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 抄録:腰椎椎間板ヘルニアを中心に33症例50椎間にCT discography(以下CTD)を施行し,その得られたCT像に対し分類を試み,ミエログラフィーや手術所見と対比し,その診断価値について検討した.ミエログラフィーでヘルニア陽性所見を認めCTDでもヘルニア陽性所見を呈したのは82%であった.CTDは椎間板の変性状態,椎間板と脊柱管の相互関係を三次元的に描出するのでヘルニアの脱出部を正確に把握することができる.それゆえ手術前の補助検査法として極めて有用である.また,外側ヘルニアや中心性ヘルニア,meningeal intervalの広いL5-S椎間のヘルニアに対しては,補助診断あるいは手術のアプローチの方法など正確な情報を与える.しかし,造影剤の種類,濃度,撮影までの時間,撮影条件等,検討すべき問題が残されているが,適応を選べば有用な補助診断法の一つとなりうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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