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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

脊髄空洞症におけるDelayed CTMの意義

著者: 辺見達彦1 井形高明1 正木国弘1

所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.407 - P.413

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 抄録:脊髄空洞症16例および脊髄空洞犬16頭,正常犬4頭を対象としdelayed CTMの空洞像と有用性ならびに空洞像描出メカニズムにつき検討した.Delayed CTMは臨床的にはmetrizamideによるmyelographyの直後,6時間後および24時間後,実験的にはカオリン注入後1週より12ヵ月目の2から18時間後に,それぞれ撮影した.臨床例では空洞像は中心型(10例),傍中心型(8例),左右複数型(3例),横断型(5例)に大別でき,同一症例でレベルにより2種の像を示す症例(5例)もあった.空洞像の出現はmyelography直後3例,6時間後10例,24時間後3例であったが,その殆んどがCT値の経時的変動を示し,実験犬でも空洞像描出ならびにmetrizamideの脊髄通過を示すCT値の変動が認められ,髄液一脊髄関門破綻による空洞像描出が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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