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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

Metrizamide CTにおけるfalse positiveとfalse negative画像について

著者: 本間隆夫1 八木和徳1 内山政二1 松本峰雄1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.415 - P.423

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 抄録:Metrizamide CTにおけるfalse negative画像は,①病変の形態上あるいは性質上,現在のscannerでは画像化しにくいと思われる硬膜内くも膜憩室,脊髄表面の動静脈奇形,tight filum terminale,syringomyeliaの一部と,②scan時の姿勢の変化で脊髄への圧迫が減弱,消失することのある頸椎症性脊髄症,頸椎椎間板ヘルニアなどの頸椎疾患でみられた.False positive画像は,①metrizamideが硬膜外腔や硬膜とくも膜の間に入ったとき,②metrizamideの濃度が高過ぎたときなどにみられた.このような偽画像の対策としては,metrizamide CTでの検索にあまり適さない疾患もあることを認識し,頸椎のscanはmyelographyと同じく腹臥位で行い,またmetrizamide CT単独で用いず常にmyelographyを併用して対照しつつ判断するのが適切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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