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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

メトリザマイドミエログラフィーと断層撮影

著者: 大竹進1 東野修治1 原田征行1 近江洋一1 中野恵介1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.439 - P.444

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 抄録:通常のメトリザマイドミエログラフィーでは注入部位より離れた部位に造影剤を集めようとすると拡散のために造影効果が落ちる.また,レントゲン撮影にさいし胸椎部では種々の臓器と重なりswimmer's position,斜位撮影等の体位の工夫をしても鮮明な像が得られないことが多い.しかし,Sackettらが述べているようにミエログラフィー直後に断層撮影を行うミエロトモグラフィーでは,より鮮明な像を得ることができる.とくに脊柱靱帯骨化症のように病変部が多椎体にわたるときは,有用で,骨化と脊髄への圧迫を明らかにすることができた.また,広範囲の観察ができ,さらに内固定の金属の影響も少なく,CTミエログラフィーよりすぐれていると思われた.また本法では脊髄自体の観察も容易で,まれな例ではあるが,脊髄血管奇形,脊髄腫瘍による血管の異常なども明らかにすることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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