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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
転移性脊椎腫瘍のstage分類
著者: 山下和夫1 米延策雄1 冨士武史1 江原宗平1 藤原桂樹1 小野啓郎1 弥生恵司1 稲治英生2
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2大阪大学医学部第二外科学教室
ページ範囲:P.445 - P.450
文献購入ページに移動乳癌の脊椎転移患者45名を対象として,stageと脊椎転移診断より3年目の生存率(3年生存率)との関係を求め,次の結果を得た.1.脊椎転移診断時に肺,胸膜,肝,脳に転移のあった患者においては,stageの如何に係わらず3年生存率は低かった.2.脊椎転移診断時に肺,胸膜,肝,脳に転移のなかった患者においては,stage間で3年生存率に有意差を認めた.従って,我々のstage分類は,転移性脊椎腫瘍に対する外科的治療の適応決定において,有力な手掛りとなると考えられる.
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