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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

脊椎・脊髄疾患におけるMRIの診断的価値について

著者: 李元浩1 永瀬譲史1 井上駿一1 有水昇2 植松貞夫3 守田文範3

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2千葉大学医学部放射線科 3千葉大学付属病院中央放射線部

ページ範囲:P.461 - P.468

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 抄録:脊椎・脊髄疾患90例にMRIを施行し,その診断的価値について描出能を中心に検討した.対象疾患では腫瘍,先天異常,椎間板ヘルニアが多い.使用装置は静磁場強度0.256Teslaの超電導MRIである.
 髄内腫瘍,脊髄空洞症では腫瘍やsyrinxが明瞭に描出され極めて有用であった.キアリ奇形やspinal dysraphismなどの先天奇形でも従来の検査法とほぼ同等の描出能が得られ,無侵襲という大きな利点もあり,極めて有用と考えられた.その他の疾患では椎間板ヘルニア,脊椎腫瘍,脊髄腫瘍(髄外型)などで良好な描出能が認められたが空間分解能が悪く詳細な所見が得られにくいため,現状では従来の検査法に及ばないと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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