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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)

脊髄誘発電位による脊髄障害の判定とその限界

著者: 原田吉雄1 熱田裕司1 今井充1 柴田稔1 岩原敏人1 竹光義治1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.493 - P.503

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 抄録:頸椎症性頸髄症25例,分節型頸椎後縦靱帯骨化症8例,頸椎椎間板ヘルニア5例,計38例の頸髄症患者の術前検査の一つとして脊髄刺激による上行性脊髄誘発電位と正中および尺骨神経刺激による所属髄節誘発電位を頸椎硬膜外背側において記録した.陽性電位の出現あるいは,急激な振幅低下を以て脊髄障害部位とした場合,脊髄刺激法上行性脊髄誘発電位単独による診断率は65.8%であった.正中及び尺骨神経刺激による所属髄節誘発電位には陽性化を認めなかったが第1,2電位の一方あるいは,両方の振幅の低下を示したものは47.4%あった.上行性脊髄誘発電位および所属髄節誘発電位の併用により診断率は,さらに上昇し脊髄および神経根機能を評価する電気生理学的検査法として従来の形態学的検査法を補いうる重要な検査法といえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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