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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻5号

1986年05月発行

文献概要

論述

頸椎・頸髄損傷のCT診断

著者: 小柳泉1 井須豊彦2 岩崎喜信2 杉本信志2 阿部弘2 斎藤久寿1

所属機関: 1釧路労災病院脳神経外科 2北海道大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.541 - P.547

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 抄録:最近経験した頸椎・頸髄損傷23例のCT所見と頸椎単純撮影を比較し,頸椎外傷に於るCTの診断的及び臨床的有用性を検討した.CTはJefferson骨折,Hangman骨折の診断,歯突起骨折に伴う脊椎管の狭窄の描出に優れていた.椎弓骨折,下位頸椎の脱臼・骨折は,頸椎単純撮影では診断が困難な場合があり,CTが有用であった.特に,前方脱臼では,片側性か両側性かの鑑別がCTでは容易であった.CT-Myelography(CTM)は,脊髄に対する圧迫及び脊髄自体の形態,特に腫大像をみるのに適していた.我々の症例では,CTM上明らかな脊髄腫大がみられた症例の予後は悪く,今後,このような症例に対しては,myelotomy等の内減圧を含めた治療の検討を要すると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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