icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻5号

1986年05月発行

文献概要

論述

筋肉内脂肪腫と筋層間脂肪腫について

著者: 青池和彦1 赤堀治1 近藤陽一郎1 橋詰博行1 宗友和生1 山本和司1 赤木健1 横田忠明1 佐藤和道1 小倉丘1

所属機関: 1岡山済生会総合病院整形外科

ページ範囲:P.559 - P.563

文献購入ページに移動
 抄録:過去10年間にわれわれの経験した脂肪組織由来の良性腫瘍のうち,筋組織と深い関係を有するintramuscular lipoma,intermuscular lipomaはそれぞれ5例であった.両者とも成熟した脂肪細胞よりなり増大傾向が大きい.しかしintramuscular lipomaは筋層内脂肪組織に由来し,腫瘍内に筋線維の存在することが特徴であり,通常被膜を有せず浸潤性に増大する.一方intermuscular lipomaは筋層間脂肪組織に由来し,したがって腫瘍内に筋組織はみられず,通常被膜を有している.CT検査はその存在部位やひろがり,両者の鑑別にたいして有効な手段であった.従来多くの著者は両者を同一カテゴリーに入れている.しかしEnzingerは彼の最新分類で両者を区別しており,われわれもまたその存在部位,組織学的差異などにより両者を区別して論ずるべきであると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら