icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻5号

1986年05月発行

文献概要

手術手技シリーズ 関節の手術<上肢>

肩関節の腱板に対する手術

著者: 遠藤寿男1

所属機関: 1健康保険鳴門病院整形外科

ページ範囲:P.585 - P.591

文献購入ページに移動
はじめに
 肩の腱板(rotator cuff)断裂の治療としては,保存療法を優先すべしとする意見と積極的に手術療法をすべしとする意見がある.保存療法を優先する理由として,腱板断裂が発生し一時的に肩挙上が不能となってもやがて挙上が可能となること,剖検例の約3〜21%に完全腱板断裂を認めること,陳旧性の広範囲断裂では修復が難しい.積極的に手術をすべしとする理由として,腱板断裂があると完全な肩自動運動が望めず肩運動痛や運動制限のあること,夜間痛のあること,筋力の低下などをあげる.
 不完全断裂については,まず保存療法で経過を見る人が多いようである.完全断裂についてはarm drop signや肩筋力弱化や運動痛や肩機能として問題が残ることが多く手術をする人が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら