icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻6号

1986年06月発行

文献概要

論述

パルス電磁場による偽関節の治療

著者: 八木知徳1 佐々木鉄人1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.675 - P.682

文献購入ページに移動
 抄録:パルス電磁場療法を用い,多施設(15病院)で難治性骨折例を治療,検討し,次の結果を得た.(1)30例中22例73%に癒合を得,多施設での治療成績も良好であった.(2)原因疾患別癒合率は,外傷性遷延治癒や偽関節が79%,骨切術・固定術後の癒合不全と初回骨接合術との併用例で100%と良好であったが,病的骨折は33%と悪く,中でも先天性脛骨偽関節は全例失敗した.(3)癒合例の治療期間は,平均5.0ヵ月であり,前治療期間14.1ヵ月より著明に短縮していた.(4)感染例4例での癒合率は50%であった.(5)骨間隙が5mm未満の症例は,22例中20例癒合したのに比べ,5mm以上の8例では2例のみであった.(6)強固な内固定法を施行されていたものでは,13例全例が癒合しており,"強固な固定性"が必須であった.(7)効果判定では,著効6例,有効10例,やや有効3例,不明2例,失敗9例であり,有効以上が76%を占めていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら