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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻7号

1986年07月発行

文献概要

論述

成人の上腕骨顆部骨折に対する治療—特に治療成績に及ぼす因子について

著者: 水口守1 山村恵1 宮野須一1 石井清一2 山内一功2

所属機関: 1札幌医科大学附属病院救急集中治療部 2札幌医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.769 - P.776

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 抄録:我々は過去8年間に7例の成人の上腕骨顆部粉砕骨折を経験した.Riseborough and Radinの骨折型分類8)ではType IIが5例,Type IVが2例であり,Type IIの1例を除いて観血的に整復固定術を行った.Riseborough and Radinの方法8)で総合成績を判定するとType IIはGood 4例,Fair 1例であるのに対し,Type IVの2例は全てPoorであった.
 総合成績に影響を及ぼす因子,すなわち骨折型,術後の整復の状態と内固定法,軟部組織の損傷の程度と多発外傷の有無,手術までの期間,自動運動の開始時期,年齢および性別の関係を分析すると,骨折型と,この骨折が手術によってどの程度までに正確な整復が可能であったかが,本骨折の治療成績を左右する最も大きな要素であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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