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シンポジウム 頸椎多数回手術例の検討
教室における頸椎多数回手術例の検討
著者: 後藤澄雄1 井上駿一1 渡部恒夫1 斉藤正仁1 斉藤康文1 小林彰2
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2千葉労災病院整形外科
ページ範囲:P.797 - P.804
文献購入ページに移動その結果,ミエロパシー例では椎間板ヘルニアの取り残し.脊柱管狭窄に対する前方法施行例などが問題となったが,これらは手術手技と手術適応に関する時代の制約もあり,現在の教室の手術適応を順守し,充分なる除圧への配慮を行えばSalvage手術に至る例は防げると思われた.ただ頸椎後縦靱帯骨化症では手術手技上アライメントへの細心の配慮が必要と思われる.またラディクロパシーでは保存的治療を原則とし,手術は侵襲レベルを厳選する方針で行っているため,特に多椎間障害例では前方固定後の長期経過で新たな病巣による症状から多数回手術に至る可能性を有していると考えられた.
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