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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻7号

1986年07月発行

文献概要

シンポジウム 頸椎多数回手術例の検討

頸部脊椎症性脊髄症および頸椎後縦靱帯骨化症再手術例の検討

著者: 佐藤良治1 四宮謙一1 金田昭1 谷川悦雄1 佐藤雅史1 岡本昭彦1 古屋光太郎1 山浦伊裟吉2 中井修2 黒佐義郎2 横山正昭2 佐藤浩一3 山内研介3 兵藤恭彰3 上小鶴正弘4

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部整形外科学教室 2九段坂病院整形外科 3済生会川口総合病院整形外科 4埼玉障害者リハセンター整形外科

ページ範囲:P.829 - P.837

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 抄録:CSM・OPLL再手術症例,32例の原因分析を行い,これを 1.手技の不良,2.病態認識の不足,3.再発,4.その他,に分類した.1.では,OPLLの除圧幅の不足,除圧方向の不良,Halo-Vest装着不良,2.では高度の脊柱管狭小の伴った例での責任病巣判定不良,予後判定の不良,3.では,固定隣接椎間の異常.椎弓切除後の不安定椎,OPLLの増大,4.ではアテトーゼ型CP合併,椎骨動脈血流不全合併,椎体炎合併,が再手術の原因となっていた.再手術防止には手技の向上,確実な後療法に努め,術前にCTM,脊髄誘発電位などによる責任病巣の確実な診断とある程度の予後の判定が必要となる.再発防止の為には,術前に責任病巣の上下隣接椎間の変性に十分注意をはらい,症例によっては,予防的な固定も考慮する必要があると考えている.CP合併例では,内固定の追加など術式に工夫が必要である.その他,運動ニューロン疾患などの鑑別にも注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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