文献詳細
文献概要
論述
脊髄・馬尾神経症状で発症した脊柱管内悪性リンパ腫
著者: 増田達之1 冨士武史1 米延策雄1 藤原桂樹1 山下和夫1 小野啓郎1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.860 - P.869
文献購入ページに移動①中高年者で急速に進行する脊髄・馬尾神経症状を呈する場合は脊柱管内悪性リンパ腫も考慮に入れる必要がある.②本症による神経症状は一時的な改善を示すことがある.③診断には脊髄造影・CTのみならず67Ga腫瘍シンチグラムが特に有用であった.④治療は,確定診断がつかずに脊髄症状が悪化しつつある状態では,確定診断を得る目的も含めて手術的除圧が必要となるが,本症の治療の基本は化学療法と放射線療法であることを忘れてはいけない.
掲載誌情報