icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻8号

1986年08月発行

文献概要

論述

腰椎椎間板ヘルニアに対する腰椎前方固定術の治療成績

著者: 西山徹1 富田裕1 前田勝久1 高山篤也1 高田俊一2 村上正純2 斉藤康文2

所属機関: 1金沢病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.871 - P.882

文献購入ページに移動
 抄録:腰椎椎間板ヘルニアに対する経腹膜的椎間板切除・前方椎体固定術の術後成績を調査し,またX線学的検討を行った.われわれは1968年11月より1983年6月までの期間に,本法を581例に施行しているが,そのうち術後1年6ヵ月以上経過し,直接検診を行い得た206例を対象とした.手術部位はL3-41例,L4-576例,L5-S143例,L2-3・L3-41例,L3-4・L4-517例,L4-5・L5-S168例であり,全体で292椎間であった.術後臨床成績はexcellent 36.4%,good 52.9%,fair 6.3%,poor 4.4%でexcellentとgoodをあわせると89.3%と良好であり,長期的にも安定していた.骨癒合率は1椎間手術群で93.3%,2椎間手術群で88.4%,全体で91.8%であった.術後myelogramにおいて著明な改善傾向が得られ,完全遊離ヘルニアを除いて,前方よりの除圧が十分可能であることが明示され,本法は適応を選び,手術操作が正確に行われるならば,優れた手術法の1つといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら