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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻8号

1986年08月発行

文献概要

論述

画像診断による悪性骨腫瘍の術前治療効果判定

著者: 松本誠一1 川口智義1 網野勝久1 真鍋淳1 多湖光宗1 古屋光太郎2 和田成仁2 磯辺靖2

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科 2東京医科歯科大学整形外科

ページ範囲:P.891 - P.901

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 抄録:[目的]悪性骨腫瘍に対する術前化学療法の治療効果を早期に判定するために,種々の画像診断を行い,その有用性を検討した,[対象]長管骨に発生し,術前化学療法を施行した骨肉腫20例,ユーイング肉腫5例である.[方法]術前治療の前後に単純X線,Xerography,骨シンチ,動脈造影を施行し,画像上の変化と切除材料における治療効果とを比較した.[結果]画像上治療効果ありと判定してよい所見は,単純X線Xerography,CTscanでは軟部腫瘤陰影の縮小や骨膜下硬化像の出現であり,動脈造影では,腫瘤陰影の縮小,vascularityの減少,血管偏位の減少であり,骨シンチでは異常集積の低下と範囲の縮小であった.早期治療効果判定に最も有用な検査はXerographyであり,治療開始後最短5日で有効と判定し得た.その他の検査は,Xerographyほど鋭敏ではなかったが,Xerographyでは評価が難しい症例で効果判定できる場合もあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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