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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻8号

1986年08月発行

文献概要

臨床経験

長母指屈筋腱と示指深指屈筋腱間の破格腱3症例

著者: 今村貴和1 中村蓼吾1 蟹江純一1 西川卓也1 堀宗敏1 三浦隆行1

所属機関: 1名古屋大学医学部分院整形外科

ページ範囲:P.943 - P.945

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 抄録:①長母指屈筋腱と示指深指屈筋腱間に破格腱が存在すると考えられる3症例(1例は両側例)を経験し,うち2例に対して手術的治療,すなわち破格腱の切離及び切除を行った.術後経過は良好であった.②3症例とも,母指自動屈曲に際して示指が同時屈曲する一方,示指屈曲には母指屈曲が同期しないという,特徴的な所見を呈した.③本破格は,長母指屈筋が深指屈筋群より分離独立してゆく過程での,胎生遺残であると考えられており,稀なものではない.④本破格腱が存在しても母示指のpinchにはあまり支障がないため,手術の適応となる場合は少ないと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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