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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻8号

1986年08月発行

文献概要

臨床経験

シャルコー・マリー・トゥース病に変形性足関節症を合併した2例

著者: 門司順一1 佐々木鉄人1 八木知徳1 安田和則1 飯坂英雄2 田代邦雄3 柳原哲郎3

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道大学医療技術短期大学部 3北海道大学脳神経外科(神経内科)

ページ範囲:P.961 - P.965

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 抄録:Charcot-Marie-Tooth病に変形性足関節症を合併した2症例を経験した.両例とも軽度ないし中等度の内反凹足変形があり,足部作動筋の筋力低下とあいまって頻回の捻挫をくり返し,変形性足関節症を発症したものと考えられた.変形性足関節症が当科分類にて末期である症例に対しては,足関節固定術にJapasのV型足根骨骨切り術を併用し,一方変形性足関節症が同じく進行期のものに対してはポリプロピレン製短下肢装具を処方し,両例とも疼痛のない安定した歩行が得られた.本病における足部変形の治療を考える場合,不整地における足部不安定性や易捻挫を有するものに対しては変形性足関節症発症の可能性があることから,積極的な治療が必要であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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