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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻9号

1986年09月発行

文献概要

論述

悪性軟部腫瘍患肢温存手術例の術後機能—Ennekingの機能評価法による

著者: 網野勝久1 川口智義1 松本誠一1 真鍋淳1 多湖光宗1 高倉保幸1 古屋光太郎2 和田成仁2 磯辺靖2

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科 2東京医科歯科大学整形外科

ページ範囲:P.977 - P.984

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 抄録:悪性軟部腫瘍に対する我々の患肢温存手術例の術後機能を,Ennekingらの考案した評価法によって検討し,その結果と本評価法の問題点を報告した.過去10年間に治療した悪性軟部腫瘍のうち90例に患肢温存手術が施行され,今回このうち60例に機能評価を行った.総合評価は,優33例,良20例,可4例,不可3例で,約90%の症例は本評価法により術後機能が良好であった.術後の機能障害は切除範囲によって決まり,特に神経幹の切離,骨切除を併用した例の中には評価点の低い例がみられたが,このような例でもなお実際には患肢温存が有用であった.Enneking評価法が実際の術後機能を正しく反映するためには,再発,満足度,ADLなどの採点に修正を加えた方がよいと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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