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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻9号

1986年09月発行

文献概要

論述

手に発生した悪性腫瘍の検討

著者: 大作浩一1 村上恒二1 大瀬戸政司1 阪田泰二1 杉田孝1 渡捷一1 生田義和1 津下健哉2

所属機関: 1広島大学医学部整形外科学教室 2広島県立リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.985 - P.992

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 抄録:手に発生する腫瘍は,大部分が良性腫瘍であり,悪性腫瘍は極めて稀である.昭和40年から昭和59年までの過去20年間に,広島大学整形外科で経験した手の悪性腫瘍は,骨腫瘍3例,皮膚腫瘍8例の計11例であり,代表的な症例について述べるとともに,それらの診断,治療法(特に手術療法),治療成績について検討を加えた.手は炎症をおこしたり,外傷をうけやすい部位であるため,その診断には苦慮することが多く,少しでも疑いがあれば必ず病理組織学的検索を行うべきと考えられる.手術療法としては,腫瘍の生物学的悪性度,浸潤の程度により,切除術か切断術を施行し,症例によっては再建術として,植皮術,母指化術,指移行術を行った.悪性腫瘍においても,根治可能と考えられる症例においては,手指のもつ特殊な機能,外観上の問題にも特別な配慮が必要と考えられる

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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