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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻1号

1987年01月発行

文献概要

論述

外傷性下腿骨欠損に対する血管柄付遊離腓骨移植術

著者: 露口雄一1 河井秀夫2 行岡正雄3 川端秀彦3 政田和洋3

所属機関: 1大阪労災病院整形外科 2大阪厚生年金病院整形外科 3大阪大学整形外科教室

ページ範囲:P.9 - P.15

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 抄録:大きな骨欠損を伴った下腿骨髄炎・偽関節は,従来からの方法では治療が困難であった.これに対して血管柄付腓骨移植術を7例に施行し,その有用性を検討した.全例男性で,年齢は13歳から66歳,平均36歳であった.手術時の脛骨の欠損は平均8.3cm,この欠損に対して健側の腓骨を10〜16cm,平均14.6cmの長さで血管柄付骨移植を行った,術後,骨髄炎の再発はなく,移植骨は平均4.7カ月で骨癒合した.また,4例に移植骨の骨折をみたが,1〜2カ月の保存的治療で骨癒合し,移植骨自体の肥厚も急速に進んだ.病巣掻爬,腐骨切除後の脛骨骨幹部における5cm以上の骨欠損に対しては,血管柄付腓骨移植術による治療を今後は第1選択とすべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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