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論述
足関節外側側副靱帯損傷—靱帯損傷部位と距骨傾斜角の検討
著者: 山本和司1 赤堀治1 近藤陽一郎1 橋詰博行1 青池和彦1 宗友和生1 赤木健1 横田忠明1 佐藤和道1 荒木邦公1
所属機関: 1岡山済生会総合病院整形外科
ページ範囲:P.17 - P.22
文献購入ページに移動1)前距腓靱帯損傷部位は年齢とともに中枢より末梢へ移行する.13歳以下では中枢部すなわち腓骨近傍が2/3であり,付着部剥離骨折も多発している.14〜19歳では,中枢,中央,末梢がほぼ同数,20〜31歳では末梢部すなわち距骨部が約半数を占め,32歳以上ではさらにこれが大多数となっている.
踵腓靱帯は全年齢で,末梢部損傷が多い.
2)距骨傾斜角は個人差が大きいため,左右差をもって判断すべきである.
距骨傾斜角左右差が5°以下であれば前距腓靱帯単独損傷,15°以上であれば踵腓靱帯合併損傷が予想され,その中間の6〜14°ではいずれの可能性もある.
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