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シンポジウム 陳旧性膝関節重度靱帯損傷の治療
膝靱帯損傷における筋力訓練とそのバイオメカニクス
著者: 岡本連三1 腰野富久1 森井孝通1 酒井直隆1 吉田修之1 小高利郎1 高沢晴夫2
所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科 2横浜市立港湾病院整形外科
ページ範囲:P.29 - P.34
文献購入ページに移動前十字靱帯の縫合術または再建術後では,大腿四頭筋力増強訓練は縫合や再建した靱帯に伸張する負荷をかけぬように行われねばならない.このため大腿四頭筋と膝屈筋群の同時収縮を行いえるmuscle settingを術後ギプス固定時に行い,ギプス除去後は両筋の同時収縮を行い膝をロックした状態での下肢伸展挙上訓練が重要である.術後6カ月以内は,縫合後の,あるいは再建後の前十字靱帯に緊張が加わる膝完全伸展位でなく,膝ブレースを用いて膝屈曲20°程度で,下肢伸展挙上訓練を行うことが良いと思われる.
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