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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻1号

1987年01月発行

文献概要

シンポジウム 陳旧性膝関節重度靱帯損傷の治療

陳旧性前・後十字靱帯損傷に対する外科的治療—前十字靱帯のみ再建を行った症例を中心に

著者: 史野根生1 右近良治1 堀部秀二1 小野啓郎1 川崎崇雄2

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2桜橋渡辺病院整形外科

ページ範囲:P.49 - P.55

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 抄録:陳旧性膝関節前・後十字靱帯損傷に対して,前十字靱帯または後十字靱帯のいずれかを再建し,合併した内外側構成体損傷の再建を追加するという方針で加療した10例の成績を検討した.内訳は前十字靱帯のみ再建を行ったもの9例,後十字靱帯のみ再建を行ったものが1例であった.術後経過観察期間は16〜40カ月(平均24.3カ月)であった.
 7例(70%)に満足すべき結果を得,レクリエーションとしてのスポーツ活動が可能となった.不満足例は3例(30%)であったが,不安定性の改善は著しかったものの,2例が重労働時での不安定感を訴えており,筋力増強訓練により経過観察中である.いま1例は頑固な膝窩部痛を階段下降などで訴え続けた為,後十字靱帯再建術を追加した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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