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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻1号

1987年01月発行

文献概要

シンポジウム 陳旧性膝関節重度靱帯損傷の治療

陳旧性後方,後外方回旋性不安定膝の治療

著者: 須津富鵬1 山下文治1 榊田喜三郎1 山際哲夫1 常岡秀行1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.65 - P.70

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 抄録:後方への不安定性を呈する陳旧性重度靱帯損傷膝を,後十字靱帯損傷を伴う後方不安定性膝と,後十字靱帯損傷を伴わず後外側構成体損傷による後外方回旋不安定性膝に分けて検討した.
 後方不安定性膝の症状として,疼痛が90%に,不安定感が70%に認められた.病態として後十字靱帯損傷と共に前十字靱帯損傷が15%に,内側構成体損傷が37%に,後外側構成体損傷が33%に認められた.後外方回旋不安定性膝の症状として疼痛が80%に,不安定感が100%に,水腫が45%に認められた.後外側構成体損傷と共に前十字靱帯損傷が80%に,外側半月板損傷が40%に認められた.機能障害の強い例では,後外側構成体や前十字靱帯損傷の合併が多く,また四頭筋萎縮も不安定性に強く関与していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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