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手術手技シリーズ 関節の手術<上肢>
手根不安定症(Carpal instability)に対する手術
著者: 上羽康夫1
所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.77 - P.89
文献購入ページに移動この疾患は,1934年Mouchet and Belotが初めて手根間関節の亜脱臼に気づき,注意を喚起した.1940年Marcelyno Reyesが舟状骨の亜脱臼をもつ1症例を発表した.1949年になってVaughan Jacksonが舟状骨の反復性亜脱臼について報告した.それ以後いくつかの類似症例について発表されたが,DobynsとLinscheidがこれらのものを一括して外傷性手関節不安定症(traumatic instability of the wrist)という言葉を使って発表した7).最近ではTaleisnikらによってこれらの疾患の病因が更に詳しく研究されている9).
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