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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻1号

1987年01月発行

文献概要

手術手技シリーズ 関節の手術<上肢>

手根不安定症(Carpal instability)に対する手術

著者: 上羽康夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.77 - P.89

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 手根不安定症とは,外傷を含む種々な原因によって手根骨を保持している靱帯の弛緩あるいは断裂によって手根骨の配列が乱れ症状を起こす一連の疾患を呼ぶ.
 この疾患は,1934年Mouchet and Belotが初めて手根間関節の亜脱臼に気づき,注意を喚起した.1940年Marcelyno Reyesが舟状骨の亜脱臼をもつ1症例を発表した.1949年になってVaughan Jacksonが舟状骨の反復性亜脱臼について報告した.それ以後いくつかの類似症例について発表されたが,DobynsとLinscheidがこれらのものを一括して外傷性手関節不安定症(traumatic instability of the wrist)という言葉を使って発表した7).最近ではTaleisnikらによってこれらの疾患の病因が更に詳しく研究されている9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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