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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻1号

1987年01月発行

文献概要

臨床経験

Neurofibromatosisに伴う腰部脊柱変形の1治験例

著者: 小島朗1 岡田孝三1 林春樹1 小野啓郎2 上野良三1

所属機関: 1香川医科大学整形外科学教室 2大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.91 - P.96

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 抄録:Neurofibromatosisに伴う脊柱変形には種々の問題点があり,またその治療は困難とされている.最近我々も1症例の治療を経験した.症例は38歳女性で,腰痛と排尿障害を主訴として来院した.典型的なneurofibromatosisであり腰部に右凸の後側彎を認めた.椎体の高度な回旋異常を有しmyelography,CT-myelographyでは彎曲の凹側部で椎弓,椎弓根および椎体後側方部にて圧迫が見られ,不全麻痺症状の主原因であった.Halo骨盤牽引の後,後側方除圧術と後方固定術を行い,次いで前方固定術を追加した.その結果腰痛,排尿障害は消失し良好な経過を得た.
 圧迫部を切除する後側方除圧は不安定性を来すことなく有効な除圧を得ることができる.その除圧範囲の決定にはCT-myelographyがとくに有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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