icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻1号

1987年01月発行

文献概要

臨床経験

Achondroplasiaにおける腰部脊柱管狭窄症の1手術例

著者: 四方實彦1 河野弘昭1 三河義弘1 飯田寛和1 松本学1 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.97 - P.100

文献購入ページに移動
 抄録:Achondroplasiaに合併した脊柱管狭窄症により馬尾神経圧迫症状を呈した症例を経験した.症例は33歳男,昭和59年2月頃より間歇性跛行をきたし,両下肢反射及び筋力低下が認められ,X線像にて特異な脊柱管狭窄像,ミエログラム,CTMにて脊髄,馬尾神経の圧迫所見を得た.Th12よりL5まで椎弓切除術を施行,特に後方膨隆の著しいL3〜4間の椎間板を摘出した.Harrington rodをsacral bar,Th10間に挿入し,Th11棘突起にwiringを加え,両側椎間関節〜横突起上に骨移植を行った.過去に,広範囲の椎弓切除術を施行したのち脊椎の不安定性や後彎の増強により術後成績が低下した症例の報告は散見されるが,それに対する良い対策がなかった.今回我々は広範囲椎弓切除術に加え,Harrington instrumentationによる後側方固定術を施行し症状の改善が得られたので考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら