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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻10号

1987年10月発行

文献概要

視座

人名のついた医学用語

著者: 森崎直木1

所属機関: 1東京女子医科大学

ページ範囲:P.1123 - P.1123

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 病名・症状名・手術名などに人名を冠した用語にしばしば遭遇する.このような人名用語には利点もあるが,問題点も含まれている.利点としては,簡便にその内容が表現できることで,Perthes病といえば男の児によくみられる大腿骨頭無腐性壊死であることがわかる.人名のもう一つのよい点は,それを初めて,または詳しく記載した人の栄誉をたたえ偲ぶことができることである.
 しかし,いろんな問題点もある.人名であるため理窟ぬきで丸憶えしなくてはならない.講義のとき初めて多数の人名に接する学生の苦労が思いやられる.学生ばかりか,記憶の衰えてきた私にも次つぎにでてくる人名に応対しきれない.人名も一人ではなくCalvé-Legg-Perthes-Waldenström病となると,本症の記載に関連した人の連記であるが,憶え切れるものではない.連記されたように見えて一人の人名のことがある.Albers-Schönberg病(大理石骨病)のAlbers-Schönbergは一人の姓で,ハイフンでつながれておりfull nameはHeinrich Ernst Albers-Schönbergなのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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