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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻10号

1987年10月発行

文献概要

論述

骨肉腫患肢温存の動向

著者: 富田勝郎1 土屋弘行1 横川明男1 立石昭夫2 高田典彦3 八木知徳4 石井清一5 山脇慎也6 柿崎寛7 千木良正機8 檜垣昇三9 川野寿10 大幸俊三11 井上幸雄12 福島博13 舘崎慎一郎14 新城清15 武内章二16 内田淳正17 林英紀18 遠藤寿男19 葉山泉20 井上治21

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室 2帝京大学整形外科 3千葉県がんセンター整形外科 4北海道大学整形外科 5札幌医科大学整形外科 6国立札幌病院整形外科 7弘前大学整形外科 8群馬大学整形外科 9東京大学整形外科 10日本大学整形外科 11日本大学駿河台病院整形外科 12順天堂大学整形外科 13山梨医科大学整形外科 14富山医科薬科大学整形外科 15国立名古屋病院整形外科 16岐阜大学整形外科 17大阪大学整形外科 18大阪成人病センター整形外科 19徳島大学整形外科 20福岡大学整形外科 21琉球大学整形外科

ページ範囲:P.1147 - P.1153

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 抄録:1980年から1985年の間に行われた骨肉腫治療について骨肉腫治療勉強会グループの全国21施設で症例調査を行い,骨肉腫患肢温存の動向を探った.年毎に患肢温存率は増加しており,1984年と1985年では50%を越えていた.生命予後は,症例を厳選しているために切離断例よりも患肢温存例の方が良好であり,患肢温存の適応が適切であることが示唆された.切除範囲については,健常部分を十分につけたWideあるいはOncological radical resectionの占める割合は,104例中60例(57.7%)であり,なかでも大腿骨遠位部は40例中33例(82.5%)であった.再建材料はMeta1あるいはCeramic Prosthesisが多く用いられていたが,機能評価においては各Prosthesis間で大きな差はなかった.総論的な機能評価については,概してMotionの項目が不良であるのが目立った.合併症は44例(うち4例は重複例)に認められ,生命予後を大きく左右する局所再発は13例(12.5%)に認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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