icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻11号

1987年11月発行

文献概要

論述

片側先天股脱非脱臼側のペルテス病様変化及び骨端核形態のX線学的検討—O. H. T.法症例について

著者: 松井康素1 花木和春1 谷本廣道1 岡庭誠1 井上虎吉1 伊藤晴夫1 三浦隆行1 猪田邦雄2 吉橋裕治3

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科学教室 2名古屋大学医療技術短期大学 3知多市民病院整形外科

ページ範囲:P.1279 - P.1285

文献購入ページに移動
 抄録:昭和39年より,当教室にて,O. H. T.法にて治療を行った片側先天股脱183例中,O. H. T.法終了後1年以上を経過し,かつ3歳以上まで追跡し得た139例の非脱臼側139関節を調査対象とし,Kalamchiの分類に準じたペルテス病様変化(ペ変)の有無,及びE. Q.値を調べ,両者と(1)O. H. T.法開始前の治療内容,(2)O. H. T.法開始時年齢,(3)水平牽引期間,(4)後療法の4項目についての関連を検討した.また,ペ変及びE. Q.値について脱臼側と非脱臼側との間の関連を調べた.〈結果及び考察〉(1)139例中非脱臼側にペ変の認められたものは,KalamchiのGroup Iに属す1例(0.7%)のみであり,O. H. T.法は,先天股脱における整復治療法として安全な方法と考えられる.(2)非脱臼側E. Q.値と,O. H. T.法開始前治療,O. H. T.法開始時年齢,水平牽引期間,後療法との間に明らかな関連は認められなかった.(3)ペ変及びE. Q.値について脱臼側と非脱臼側との間に相関関係が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら