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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻11号

1987年11月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

我々のすすめる棘突起縦割頸椎脊柱管拡大術—後方支持組織温存法

著者: 吉田宗人1 大谷清1 柴崎啓一1 中井定明1 塚原茂1 真栄城正治1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.1305 - P.1311

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 抄録:椎弓切除の弱点を補う目的で,今日急速に普及した頸椎脊柱管拡大術の中で,我々は,黒川(1982)らの棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術を追試し,これに独自の方法を加え良好な結果を得ている.我々の方法は,まず拡大範囲の上下各1椎弓を含めて棘突起,後部靱帯complexを棘突起基部上約5mmでone pieceに切離して,反対側の傍脊柱筋を剥離する.これによって棘突起縦割操作が容易に行える.棘突起縦割部に,腸骨骨片10〜15mm幅を挾み固定する.拡大操作終了後に,棘突起,後部靱帯complexを元の位置に再縫着し,生体力学的機能の回復を図るなどが特徴である.症例は,27例,男15例,女12例であり,最近の13例に後方支持組織温存法を行った.いずれの症例も,術直後より症状の改善が得られ,術後3週でフィラデルフィアカラーをつけ離床している.現在までの経過ではX線上頸椎のalignmentは良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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