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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻11号

1987年11月発行

文献概要

臨床経験

高度脊椎辷り症(spondyloptosisを含む)に対する手術的治療

著者: 岩原敏人1 竹光義治1 原田吉雄1 柴田稔1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1331 - P.1337

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 抄録:前方辷り率41%のIsthmic type,60%,100%のDysplastic type脊椎辷り症計3例の手術的治療を経験した.Dysplastic typeの第1例は21歳という年齢であったが整復を試みて,椎弓切除・Harrington Instrumentation・後側方固定術を行ったが,in situ fusionに止まった.術後膀胱直腸障害・会陰部知覚麻痺が加わった.緊急手術するも麻痺の原因は不明であった.術後2年経過し疼痛と麻痺は消失した.第2例は15歳と比較的若年者でかつ辷り率1OO%のspondyloptosisを呈していた.halo-pelvic distraction apparatusおよび大木式棘突起wire reduction deviceを装着し完全整復位を得た.この状態で前方・後側方固定術Luque SSI Galveston techniqueを施行し強固な固定を得た.2年後の現在完全整復位を維持している.Marfan症候群を伴うlsthmic type例では整復後,Zielke sacral bar, Luque SSI,後側方固定術を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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