文献詳細
文献概要
臨床経験
家族性多発性外骨腫が悪性繊維性組織球腫に悪性化した1症例
著者: 森本一男1 指方輝正2 有田親史3
所属機関: 1兵庫県立成人病センター整形外科 2兵庫県立成人病センター病理部 3三木市民病院整形外科
ページ範囲:P.1415 - P.1419
文献購入ページに移動症例は21歳,女性で,家族歴に祖母,父,叔父などに外骨腫を認めた,3歳のときに多発性外骨腫の診断をうけた.10歳ごろに,すでに右足関節の後方に腫瘤がみられ,21歳で急に腫瘤は腫大し,疼痛をきたしたので切除された.組織検査で典型的なstoriform patternを示す悪性繊維性組織球腫と診断された.ただちに広域切除されたが,局所再発をきたしたので下腿切断されて経過観察中である.
この症例は脱分化型軟骨肉腫との鑑別が困難で比較検討を加えて報告した.
掲載誌情報