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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻2号

1987年02月発行

文献概要

シンポジウム 陳旧性肘関節周囲骨折の治療

陳旧性上腕骨外顆骨折の治療

著者: 伊藤恵康1 内西兼一郎1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.175 - P.183

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 抄録:受傷後3週以上経過して来院した陳旧性上腕骨外顆骨折36例に対して手術を行った.受傷後2カ月未満の症例は9例(平均5.2歳),2カ月から1年未満の症例は19例(平均5.6歳)であった.外固定中に転位が増強するlate displacement例が多かった.いずれも偽関節部を新鮮化して骨接合を行い,全例に骨癒合が得られた.転位の大きな,かつ初期の手術例に外顆核の無腐性壊死が7例にみられたが,術前に比べ可動域は改善したものもあった.
 受傷後4年以上経過して来院したものは8例で,このうち5例には偽関節部に骨移植を行い,骨片の対向が不良な3例には上腕骨の内反骨切り術を行った.いずれも術後の可動域の低下は軽度であり,外反動揺性の軽快あるいは運動軸の改善が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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