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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻2号

1987年02月発行

文献概要

シンポジウム 陳旧性肘関節周囲骨折の治療

肘関節拘縮に対する関節形成術の長期予後

著者: 村上恒二1 生田義和1 安永裕二1 津下健哉2

所属機関: 1広島大学医学部整形外科教室 2広島県身体障害者リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.195 - P.202

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 抄録:当科では,過去20年間,主として外傷により生じた肘関節拘縮に対し,津下による後側方切開を用いた関節形成術を行い,良好な成績を得ている.今回,手術後5年以上を経過した長期経過例51例に対して予後調査を行った.症例を原因別にみると,肘関節周辺骨折によるもの24症例,脱臼骨折によるもの15症例,意識障害あるいは原因不明で関節周辺に化骨を生じたもの8症例,変形性関節症2症例,化膿性骨髄炎2症例となり外傷によるものが39症例と多くを占めている.Knightらの評価基準を用いて評価すると,結果においては51例中優37例,良8例,可4例,不可2例であった.
 また,全症例の術前,術後の平均可動域についてみると,術前39度,術後99度であり,平均改善角度は60度である.原因疾患,発症より手術までの期間,手術時年齢,術前の可動域など諸因子と改善角度について比較検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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