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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻2号

1987年02月発行

文献概要

臨床経験

動脈管開存症を合併した点状軟骨異形成症の1例

著者: 服部義13 山田順亮1 金井和弘1 松島正気2

所属機関: 1常滑市民病院整形外科 2中京病院小児循環器科 3現:名古屋大学医学部整形外科

ページ範囲:P.217 - P.220

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 抄録:点状軟骨異形成症(chondrodysplasia punctata)は,epiphysisの点状骨化を特徴とする疾患群である.筆者らは,出生直後より右膝関節の変形があり,X線検査の結果,腸骨翼,大腿骨,脛骨,足根骨,頸椎より仙椎までの椎体の各epiphysisに左右対称性の著明な点状骨化を認めた本疾患のrhizomeric型の1男児例を経験した.合併症として,右先天性膝蓋骨脱臼,胸椎部の先天性側彎症のほか動脈管開存症も認められた.本疾患のrhizomeric型の予後は悪いとされており,本症例に合併した動脈管開存症も,生後6ヵ月ごろより心不全状態に陥り,外科的処置にてのみ延命可能と診断されており,他の整形外科的合併症に対しても慎重な対応が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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