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症例検討会 骨・軟部腫瘍8例—日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍研究会
〔症例1〕左腓骨骨腫瘍
著者: 西本裕俊1 柴田大法1 佐々木雅俊1 坪内康則1 田部井亮2 大森高明2 呉聡栄3
所属機関: 1愛媛大学整形外科 2愛媛大学第2病理 3愛媛大学中検病理
ページ範囲:P.309 - P.312
文献購入ページに移動昭和60年5月,運動中に,左足関節内反を強制され,同部に軽い疼痛を自覚し,近医受診,X線検査にて左腓骨末梢に異常陰影を指摘され,生検施行された.組織学的にaggressiveな様相を呈するossifying fibromaと診断され,至適な外科的マージンによる手術を求めて,当科を紹介された.昭和60年12月初診時,特に自覚症状なく,左足関節に明らかな変形や熱感,発赤を認めなかった.可動域も左右差なく良好であった.血液血清検査でも特に異常所見は認められなかった.X線上,左腓骨遠位骨幹端部より骨幹部にかけ,7×2.5cmの隔壁様陰影を示す巨大な蜂巣状の骨透亮像と内側への骨皮質のballooningを認め,紙様に菲薄化した骨皮質や骨膜下新生骨におおわれていた(図1-1).骨シンチ検査で,同部に著明な集積所見が認められた.昭和61年1月24日,再発をみない外科的マージンと足関節機能温存を配慮し手術施行した.
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