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特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅱ.電気生理」の部
著者: 井形高明1
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.350 - P.352
文献購入ページに移動Ⅱ-6の馬場ら(金沢大)は体性感覚誘発電位(SSEP)及び馬尾神経活動電位(CEAP)により電気診断の病態生理学的意義を検討している.SSEPでは,一次成分(P28,N31)の異常が高率で神経根障害を反映し,二次成分(P37,N46)の異常が加われば障害が馬尾神経に及んでいる可能性を示す.CEAPは障害度の把握に有用であり,特に振幅減少の左右差が30〜40%であれば機能障害,80%以上では神経脱落が示唆される.質問に答えて,神経脱落は中でも知覚と深く関係すると述べられた.
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