icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)

腰仙部根症状の多様性に関する解剖学的考察

著者: 工藤修1 原田征行1 近江洋一1 末綱太1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.369 - P.378

文献購入ページに移動
 抄録:腰仙部根症状の多様性の原因として,いくつかの形態学的異常が考えられるが,そのうちもっとも基本的変化と考えられる分岐神経N. furcalisと椎骨の分節異常との関連を成人89体178側について解剖学的,組織学的に調査し,あわせて臨床症例についても報告した.
 分岐神経が通常のL4に存在する例は139側,78%に認められたが,L4より腰仙骨神経幹を経て仙骨神経叢へ加わる神経線維数すなわち腰仙骨神経幹の太さには極めて太い前置型13%と極めて細い後置型14%が存在し,両者の間にはおよそ1分節に近い脊髄髄節のずれがあると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら