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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)

高齢者腰部椎間板ヘルニアにおける神経根の状態について

著者: 持田譲治1 有馬亨2

所属機関: 1東海大学医学部付属大磯病院整形外科 2東海大学医学部整形外科

ページ範囲:P.437 - P.443

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 抄録:55歳以上の腰部椎間板ヘルニアLove法施行症例の検討から,高齢者の本症の診断pointとその病態,治療法についてまとめた.
 結果:①腰痛,下肢痛,tension signが軽度で片側下肢に不定な愁訴を有するmasked clinical signの型が2/3を占め,高齢者例の特徴と言える.②知覚,筋力の他覚所見の改善は悪いが,自覚的な不定の下肢症状の改善が良好である.③ヘルニア形状はextrusionとsequestrationが35%と多く,高齢者椎間板症におけるbulgingとは明らかに異なっていた.また,24%の症例で神経根の著明なゆるみを認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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