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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)

腰部椎間板ヘルニアによる下垂足

著者: 山本利美雄1 原田憲正1 太田信彦1 小野啓郎2 米延策雄2 江原宗平2

所属機関: 1大阪厚生年金病院整形外科 2大阪大学医学部整形外科

ページ範囲:P.445 - P.452

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 抄録:腰部椎間板ヘルニアによって発症した下垂足例19例について,症状.手術時所見・手術成績について検討した.L5神経根は全例で関与していた.L4/5椎間板のヘルニアによる例が15例でこのうち10例が単一レベルのヘルニアであり,残り5例がL3/4(3例),L5/6,L5/Sとの二椎間ヘルニア例であった.L3/4またはL4/5における馬尾圧迫型のヘルニアが3例含まれるがこのうち2例は完治していた.第6腰椎を有する3例ではいずれもL6神経根が関与していた.
 手術成績はexcellent:6例,good:7例,fair:2例,poor:4例と不良例が多い.予後に影響する要素は明らかにできなかったが,中年・女性・下肢激痛・強度の筋力低下・複数根の障害などの要素が不良例に重複して認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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