文献詳細
文献概要
特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)
上位腰椎椎間板ヘルニアの神経症状
著者: 藤村祥一1 小柳貴裕1 下村哲史1 星野達1 川久保誠1 高山真一郎1 赤坂勁二郎1
所属機関: 1川崎市立川崎病院整形外科
ページ範囲:P.461 - P.469
文献購入ページに移動上位腰椎椎間板ヘルニアの神経症状はL1-2,L2-3では膀胱障害,歩行障害,SLRT弱陽性,FNST陽性,PTR低下・消失,大腿前面以下の知覚障害,腸腰筋・大腿四頭筋以下の筋力低下など,L3-4ではSLRT強陽性,FNST陽性,PTR低下・消失,下腿内側から第1趾内側の知覚障害,大腿四頭筋・前脛骨筋の筋力低下などが特徴的である.しかも上位2椎間では馬尾症状が高率にみられるが,L3-4では下位2椎間と類似し,神経根症状が多く,上位腰椎椎間板ヘルニアの発症機序は上位2椎間とL3-4において差異が認められた.
掲載誌情報