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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)

上位腰椎椎間板ヘルニアの神経症状

著者: 藤村祥一1 小柳貴裕1 下村哲史1 星野達1 川久保誠1 高山真一郎1 赤坂勁二郎1

所属機関: 1川崎市立川崎病院整形外科

ページ範囲:P.461 - P.469

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 抄録:上位腰椎椎間板ヘルニアの神経症状の特徴とその発症機序を検討するために,本症の38手術例の神経症状とX線所見について,下位腰椎椎間板ヘルニアの390手術例と対比した.
 上位腰椎椎間板ヘルニアの神経症状はL1-2,L2-3では膀胱障害,歩行障害,SLRT弱陽性,FNST陽性,PTR低下・消失,大腿前面以下の知覚障害,腸腰筋・大腿四頭筋以下の筋力低下など,L3-4ではSLRT強陽性,FNST陽性,PTR低下・消失,下腿内側から第1趾内側の知覚障害,大腿四頭筋・前脛骨筋の筋力低下などが特徴的である.しかも上位2椎間では馬尾症状が高率にみられるが,L3-4では下位2椎間と類似し,神経根症状が多く,上位腰椎椎間板ヘルニアの発症機序は上位2椎間とL3-4において差異が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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