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特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)
腰部神経根の血流量測定に関する実験的研究
著者: 増田明敏1 米和徳1 上原裕史1 前原尉1 川越勝秀1 砂原伸彦1 中川雅裕1 酒匂崇1 前田實行2 岸本浩2
所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科 2霧島温泉労災病院整形外科
ページ範囲:P.541 - P.545
文献購入ページに移動イヌの第6腰神経根血流量は平均22.3±10.2ml/100g/minであった.また,坐骨神経電気刺激による腰部神経根血流量の変化では,刺激条件により種々の変化が認められたが,周波数50Hz,電圧0.5V,パルス幅1msecの条件で刺激開始15分後に34.6%の血流量の増加がみられた.その機序に関しては今回解明するにはいたらなかったが,自律神経系や心臓血管中枢などに関与していると考えられる.
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