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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)

腰部神経根の血流量測定に関する実験的研究

著者: 増田明敏1 米和徳1 上原裕史1 前原尉1 川越勝秀1 砂原伸彦1 中川雅裕1 酒匂崇1 前田實行2 岸本浩2

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科 2霧島温泉労災病院整形外科

ページ範囲:P.541 - P.545

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 抄録:脊髄あるいは末梢神経の血流量に関してはこれまで種々の報告がみられるが,神経根の血流量に関する報告は未だみられない.著者らはイヌを用い,水素クリアランス法にて腰部神経根の血流量を測定し,また末梢神経電気刺激,ステロイドの硬膜外投与による神経根の血流量の変化も併せ測定したので報告する.
 イヌの第6腰神経根血流量は平均22.3±10.2ml/100g/minであった.また,坐骨神経電気刺激による腰部神経根血流量の変化では,刺激条件により種々の変化が認められたが,周波数50Hz,電圧0.5V,パルス幅1msecの条件で刺激開始15分後に34.6%の血流量の増加がみられた.その機序に関しては今回解明するにはいたらなかったが,自律神経系や心臓血管中枢などに関与していると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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