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特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)
立位負荷腰静脈造影所見よりみた馬尾性間欠跛行の発症機序について
著者: 大村文敏1 中川俊1 松尾博由1 山口淳一1 藤原淳1 白井康正1
所属機関: 1日本医科大学整形外科
ページ範囲:P.547 - P.554
文献購入ページに移動臥位venogramよりも立位venogramでは硬膜外静脈叢のvenous fillingは低下し,これはvenous returnの悪化を意味する.さらに立位でも腰椎前屈位よりも後屈位の方がvenous returnは悪化しており,この所見は間欠跛行の高度なものほど顕著であった.またこれらの変化はreversibleであり,間欠跛行が休息或いは姿勢変化により消失することで理解される.腰部脊柱管狭窄症では硬膜内外のvenous stasisが起こっており,馬尾のvenous ischemiaが症状発現に関与しているものと推測される.
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